ソリゴールレンズ(SOLIGOR)

ソリゴールレンズが出てきました。
本当に出てきました・・・実験室を整理していたら棚の一番奥から黒い筒型ケースが出てきて、開けてみるとなんと600mmのソリゴールレンズ
いつの時代のものかはわかりませんが、少なく見積もっても30年、50年経っていても不思議ではないものです。
外観では鏡筒に少し錆のある部分も見受けられますし、ホコリが溜まっています。三脚座もありますがぐらぐらしていて締まりません。ねじ穴も少しバカになっているようです。
レンズは表面は言うに及ばず裏面にもホコリがあります。レンズキャップもないので当然でしょう。
F8~32までのプリセット絞りが付いているので レンズの口径は75mmということになります。フードの内径は実測値で83mmでした。
 
ボディ側にはTOSHIBAの31.7mmフィルター(透明です プロテクトフィルターかUVフィルターか不明)がついていて内部にホコリが入りにくい構造になってはいますが、簡単に引き抜くことができます。フェルトを挟んで固定しているだけでねじ込みではありませんから簡単に抜けると不安です。
 
早速 清掃をしてみます。対物レンズと絞りの間で分離できる構造になっています。見れば対物レンズは2枚だけのようですから要するに直焦点望遠鏡に絞りが付いているものだと考えればわかりやすいです。1群2枚構成のアクロマート単焦点レンズです。
イメージ 1
 
ソリゴールはミランダのブランドでM42ラクチカマウントを使用しています。
最初見たとき ねじ込み式だとわかったのですぐに望遠鏡用のM42のマウントアダプターを取り付けると一発で装着できました。
これでNEXで使うことができます。
 
早速 レンズの清掃をおこないました。鏡筒が外せるので内側からレンズを清掃できるのは強みです。マウント部など全般のゴミやホコリを落とすとそれなりに見られます。レンズにもカビはなく経年による多少の汚れがあるだけです。
 
問題は三脚座で、載せてみるとやはりぐらぐらします。完全に固定はできないものの試写くらいはできそうなので近所のコンビニの看板など撮って見ました。
NEX-5N ISO800 F16 1/200 です。
撮影距離はおよそ80m とりあえずカメラはオートでお任せにしてみました。
 
イメージ 2
 
古いアクロマートレンズですから描写に何かを期待しているわけではありませんが、大きく写るのはそれなりの魅力ですから、もう少し使い道を考えてみます。
 
その後 接眼レンズを取り付ければ望遠鏡として使えそうだと考えたので、それならガイド鏡として生き残る方法があるかもしれません。