極軸望遠鏡のセッティング

SWATで使用する極軸望遠鏡(極望)の軸が正確でないようなのでセッティングをしてみました。
極望はVIXEN製でポラリエで使用するものをユニテックが流用してSWAT用にマウンティングしています。

広角レンズを使用する場合は覗き穴を肉眼で覗いて北極星が見える程度でもなんとかなりますが、望遠を使用する場合や長時間露光が必要な場合は赤道儀は正確に天の北極に向ける必要があります。
2年半ほどSWAT+VIXEN極望を使ってきましたが、そろそろ調整が必要なのでやってみることにしました。

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02:天の北極と北極星は約40’(1°=60’)ほどずれています。北極星を見ただけでは正確な極軸合わせにはなっていません。
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03:ポラリエ用極望のパターン。中央の十字が天の北極です。


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04:拡大するとこのように見えます。
VIXENのPFーL Assistを使って北極星の視位置を確認し、北極星を枠内に入れます。望遠鏡がずれていると赤道儀が正しく天の北極に向きません。
(VIXENのサイトより)
PFーL Assistサイト

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05:極望を固定して近所のマンションの屋上を見ます。角になっているところに視野の中心(十字)を合わせます。
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06:極望は固定したまま、視野を180度回転させます。
すると十字線がマンションの角から外れました。つまり狂っているということです。
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07:視野を回転させると中心が赤丸のように動くのがわかります。
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08:イモネジを回転させられるドライバーを準備します。
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09:黄色の矢印(3個あります)にドライバーを差し込んで十字が中央にくるよう調節します。
あまりねじ込みすぎるとイモネジを内部に落としてしまうので要注意です。(取り出しはできますが面倒)

次にステー自体が正確でないという場合です。この場合はステーを密着させた状態でステーごと回転させて調べますが、幸い狂いはありませんでした。